日本人の「正義」の話をしよう
白熱教室 in 岡野工業
岡野雅行さんと勝田誠彦さんとの対談形式による哲学対話
他の本ではなかなか味わえない独特の世界に引き込まれていく。
回り道をすれば人間のいろんな面を見ることができ,それは同時に自分の
器を大きくすることにつながる。
ある本に,五常 すなわち,信,義,礼,智,仁 のうち,特に仁が大切とあった。
儒教の教えだ。しかし,「仁」を追い求め過ぎるのは問題だ。
人は多かれ少なかれ失敗をする。誤る。まして,挑戦するときは失敗がつきものだ。
儒教の失敗に対する厳しさが日本人のイノベーションを阻んでいる,という人もいる。
この本のあとがきで,勝田氏は「義」が大切としている。日本人の正義とは,義に殉じることと説く。その反対のことは,簡単にいうと「責任をとらない」ということらしい。
仁が大切とみるか,義が大切とみるか,人それぞれ。
言えることはバランスが大切だということだろう。
活かすも 枯らすも 自分次第。